世界経済フォーラム(World Economic Forum)が毎年グローバル・ジェンダーギャップ指数(Global Gender Gap Index)レポートを発表していますが、150か国以上の調査対象国の中で、常にトップの座を保持しているのは北欧諸国で、デンマークも例外ではありません。それに対し、日本は、特に政治参画の分野において極端に低い指数を示しており、経済参画の分野でも他の経済先進国との格差が目立ちます。

デンマークでは、幼いころから「自分のことは自分で考えて決める」教育がおこなわれており、性別を問わず、自分の人生を自分で選び、女性にも働きやすい、生きやすい社会が形成されました。しかし、賃金格差をはじめとするジェンダーギャップは未だに存在しており、完全な男女平等社会が達成されたとは言い切れません。

約半世紀にわたるデンマーク生活体験とビジネス経験を軸に、女性の視点から両国の女性の生き方をまとめた本が、2020年に出版した共著「デンマークの女性が輝いているわけ」(大月書店)です。

このコラムでは、本に載せきれなかったジェンダー・女性の生き方に関わる最新情報をアップしていきます。