日本の高齢者介護サービスの内容は、介護保険システムの導入、そして2006年からの大幅な見直しにより大きく変化し、この分野で働く人たちの考え方や、利用者の意識も変化してきました。しかし、その反面、サービスを提供している人たち、特に介護職の人たちは、厳しい労働環境の下での重労働を余儀なくされ、腰痛をはじめとする身体的な問題や精神的な問題を抱えて働いています。
高齢者を介護する人たちが、このような問題により仕事を継続できなくなれば、いくら人材を養成しても労働需要をカバーすることはできませんし、社会にとっても大きなマイナスです。利用者に対して質の高いケアを提供することと同様に、介護する人の身を守ること、労働環境を整備することも、大切なことではないでしょうか。
デンマークでは90年代に、介護職の欠勤率・労災発生率が高いことが問題になり、介護する人の労働環境が浮き彫りにされて、利用者だけでなく、介護する人の健康も重視されるようになりました。介護労働者の安全で健康な職場環境づくりの一環として、介護する人・される人どちらにもやさしい北欧式トランスファー
介助法が導入され、腰痛問題などが大幅に改善されてきました。
この北欧式トランスファー介助法とデンマークにおける介護者の労働環境改善のさまざまな取り組みをテーマに、2004年から毎年日本各地でセミナーを実施しており、今後もこのセミナーを継続させ、日本の介護労働者の働く環境改善に少しでもお役に立ちたいと考えています。
また高齢者を介護する家族の負担も非常に重く、日本では深刻な社会問題になっていますので、一般市民の方たちを対象とする半日セミナーも、ご希望に応じて実施しています。 |
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第1部 |
講演(1.5時間) 人数制限なし |
・ デンマークにおける高齢者介護と介護者の労働環境について
・ 北欧式トランスファー介助法の基本的な考え方について |
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第2部 |
実技演習(3〜3.5時間) 最高45名 |
・ 電動ベッドや椅子・車いす等を利用しての実技演習 |
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情報.1 |
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情報.2 |
提供者:ユーロ・ジャパン・コミュニケーション社 |
第1部・第2部の講師および実技指導:小島ブンゴード孝子 |
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情報.3 |
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情報.4 |
セミナーに必要な設備 |
・ 講演に必要な会場(パワーポイント用映写機) |
・ 実技演習に必要な場所(講演会場でも構いません) |
実技演習に必要な設備 |
・ キャスター付き電動式介護用ベッド(5人で1台程度)+枕+シーツ |
・ 手動式車いす(ベッドと同数)アームレスト・フットレスト取り外し可能なタイプ |
・ 一般の安定した椅子(実技参加者人数分) |
・ 大型バスタオルおよびシーツ(ベッドと同数) |
・ スライディングボード(ベッドと同数) |
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介護分野 |
介護事業経営者・管理者・介護主任・技術指導員、看護師・介護専門職員など |
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医療分野 |
病院やケア施設などの医師・看護師・作業療法士・理学療法士・介護専門職員など |
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教育機関 |
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地方自治体 |
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その他 |
高齢者や障害者介護に関わる組織や団体
家族介護に携っている/あるいは今後携わる可能性のある一般市民など |
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応用編セミナーは、すでに「やさしい介護−北欧式トランスファー」を介護現場に導入された組織や事業体等を対象とする研修です。実際に導入されると、人材、設備、利用者の機能などさまざまな条件により、具体的な課題や困難事例がみえてきます。
応用編セミナーでは、そのような具体的事例をもとにその解決方法を検討し、またさらなる介助技術向上のための演習をおこないます。長年デンマークの介護現場で北欧式トランスファーを指導し、日本での普及活動にも協力してくれているデンマーク人療法士を同行してのOJT研修により、介護現場での「やさしい介護」定着をめざします。 |
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